墓じまいして永代供養にする費用は?合祀・期限付きの違いと、契約の前に見る5つのこと【合祀に納めた元・後見人が解説】

墓じまいの永代供養の費用|合祀・期限付きの違いと契約前に見るところ
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墓じまいを進めていて、遺骨を永代供養墓に納めることにした。ところが、見積もりの金額が思ったより高い。この金額は妥当なのか、何を確かめてから払えばいいのか分からない。そんな状況の方へ。

私は、認知症の叔父の成年後見人を会社員のまま3年務め、叔父が亡くなったあと、菩提寺と何度もやり取りをして墓じまいをしました。叔父と先祖の遺骨は、合祀の永代供養墓に納めています。永代供養の費用は高く感じましたが、交渉して、半額以下になりました(金額は書きません)。

先に書いておくと、永代供養の費用をすべて調べ尽くしてから決めるのが正解、とは考えていません。ある程度のところで判断して、何を基準に決めたかを記録に残す。この記事では、その基準になる「見るところ」をまとめます。

目次

結論:金額の前に、納め方と契約の中身を見る

  • お墓を継ぐ人がいない・戻す予定もない:合祀の永代供養墓が候補。ただし、あとから遺骨を取り出せない施設が多い
  • しばらく個別に供養したい:期限付きの個別タイプ。期限のあとにどうなるかを契約前に確かめる
  • 見積もりが高いと感じた:すぐ払わず、内訳と含まれる範囲を聞く。私はそのうえで交渉した

永代供養の費用に、公的な「全国平均」は見当たらない

「永代供養墓の相場はいくらか」を調べると、業者や解説サイトによって数字がまちまちです。私が確かめた範囲では、永代供養墓の平均購入価格を載せた全国調査は見つかりませんでした。

参考になる調査として、鎌倉新書の「第17回 お墓の消費者全国実態調査(2026年)」があります。2025年にお墓を購入した人(1,267件)への調査で、平均購入金額は、一般墓152.0万円、納骨堂81.5万円、樹木葬71.7万円でした。合祀墓・合葬墓を選んだ人は16.4%ですが、この調査には、合祀墓・合葬墓や永代供養墓の平均金額は載っていません(出典:鎌倉新書「第17回 お墓の消費者全国実態調査(2026年)」、2026年11月4日確認。購入者は同社のポータルサイト「いいお墓」経由の方に限られます)。

つまり、ネットにある「永代供養は○万円」という数字は、あくまで目安です。あなたのお墓の場所、お寺や霊園、納め方で変わります。だからこそ、見積もりの中身を自分で読めるようにしておくことが大事だと、私は考えています。

費用が変わる理由:納め方の型

永代供養の3つの型:合祀墓、期限付き個別、管理費つき

「永代供養」という言葉は同じでも、中身は施設によって違います。浄土宗僧侶でジャーナリストの鵜飼秀徳さんは、永代供養の期限は「短ければ3回忌、7回忌、13回忌。長めのタイプでも17回忌、23回忌、33回忌までというケースが多い」と話しています。期限のあとは、再契約するか、多くは合祀墓に移されるとのことです(出典:鵜飼秀徳・大久保潤「現代ビジネス」、2025年11月22日掲載、2026年11月4日確認)。

型中身契約前に聞くこと使った/調べた
最初から合祀ほかの方の遺骨と一緒に納め、施設が供養・管理するあとで遺骨を取り出せるか。管理費は要るか使った:叔父と先祖の遺骨を納めた
期限付きの個別一定の期間は個別に納め、期限のあとは合祀などに移る形が多い期限は何年か。期限後はどうなるか調べた:上の記事
管理費のあるもの納めたあとも、毎年の管理費(護持費)がかかる金額と、払えなくなったときの扱い調べた:上の記事

同じ記事では、管理費を滞納すると墓が撤去されることがあるとも指摘されています。契約書に書かれている内容と、口頭の説明を、両方確かめてください。

見積もりを受けたとき、契約の前に見る5つのこと

永代供養を契約する前に見るところ5つ
  1. どの型か:合祀か、期限付きの個別か。名前は「永代供養」でも、中身が違う
  2. 期限と、期限のあと:何年たったらどうなるか。再契約の費用があるか
  3. 取り出せるか:合祀は、取り出せない施設が多い。取り出す可能性があるなら別の形を考える
  4. 管理費があるか:ある場合の金額と、払えなくなったときの扱い
  5. 見積もりの内訳と、含まれる範囲:納骨や刻字などが別料金か、込みか。書面で確かめる

この5つは、私の体験ではなく、上の記事と合祀の性質から考えた確認項目です。施設によって答えが違うので、聞いた内容は必ず書面かメモに残してください。

高いと感じたら:払う前に聞いて、記録する

永代供養の費用が高く、交渉して半額以下になった

私は、永代供養の費用を高いと感じて、交渉しました。結果は半額以下でした。これは私の墓地とお寺での話で、同じようになるとは限りません。ただ、金額を言われたその場で決めず、聞いて、やり取りを残すことは、誰にでもできます。

判断の基準は、次のように考えています。調べ尽くす必要はありません。内訳が説明できる、期限と取り出しの扱いが分かる。ここまで確かめられたら決める。説明が出てこない、書面にしてもらえない場合は、行政書士や墓じまいの代行を扱う会社など、第三者に見てもらう、という線引きです。

残すこと書き方の例
日付と相手○月○日、お寺の住職と電話。永代供養の費用の見積もりを受けた
聞いたこと内訳、期限の有無、取り出せるか、管理費の有無
言われたこと(相手の説明をそのまま書く)
決めたことと理由合祀に納める。理由は、お墓を継ぐ人がおらず、管理を残したくないため
やめたこと他の施設との比較はここで止めた。理由は、内訳に納得できたため

永代供養の費用だけでなく、墓石の撤去や、お寺とのやり取りの費用も、墓じまい全体ではかかります。全体の内訳は墓じまい料金の内訳・相場・追加費用の落とし穴、費用を誰が払うかは墓じまいの費用は誰が払う?にまとめています。

お寺とのやり取りや書類を、ひとりで抱えないために

お寺との話し合い、改葬の書類、納め先の手配。遠方のお墓だと、何度も通うのは大変です。墓じまいの代行を扱う「墓じまいパートナーズ」(PR)に、自分の場合に何が必要かを聞いてみる方法があります。そのうえで、他の業者や石材店にも話を聞いて、比べてください。

頼み先の違いは、墓じまいの頼み先の選び方にまとめています。納めたあとの遺骨の扱いは墓じまいの遺骨はどうする?も読んでください。

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永代供養の費用も、まずは相談から

お寺とのやり取り、改葬の書類、遺骨の納め先。遠方のお墓だと、何度も通うのは大変です。墓じまいの代行を相談できる「墓じまいパートナーズ」に、自分の場合に何が必要かを聞いてみるのも一つの方法です。

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よくある質問

永代供養の費用に、相場はありますか?

公的な全国平均は、私が確かめた範囲では見つかりませんでした。お墓の場所や施設、納め方で変わるので、複数の見積もりと内訳で比べてください。

永代供養にしたあと、遺骨は取り出せますか?

合祀の場合は、ほかの方の遺骨と一緒になるため、取り出せない施設が多いです。納める前に、取り出せるかどうかを施設に聞いてください。

「永代」なら、ずっと供養してもらえますか?

施設によっては期限があります。期限のあとは合祀などに移る形が多いとされています。契約書で、期限と期限後の扱いを確かめてください。

見積もりの金額は、交渉できますか?

私は交渉して、半額以下になりました。ただ、施設や事情によるので、同じ結果になるとは限りません。内訳を聞いて、書面で残してから相談するのがよいと考えています。

永代供養の契約でもめそうなときは?

契約書の内容と、これまでのやり取りの記録を整理して、消費生活センター(188)や、行政書士・弁護士などの専門家に相談してください。

あわせて読みたい

※この記事は一般的な情報で、法律の助言ではありません。永代供養の費用や契約の内容は、お寺・霊園ごとに違います。契約の前に、見積書と契約書で内容を確かめ、判断に迷う場合や、もめそうな場合は、消費生活センターや行政書士・弁護士などの専門家にご相談ください。

この記事を書いた人:くじら99(元・成年後見人)
300km離れた認知症の叔父の成年後見人を、家庭裁判所に選ばれて、会社員のまま3年務めました。法律の専門家ではありません。家庭裁判所に出した書類や見積書など、記録が残っていることを書いています。運営者について

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