こんにちわ。成年後見人経験者、くじら99(@9jira99)です。
成年後見人になるための手続きは、複雑で多くの段階があります。
今回は、成年後見人の審判と登記に関する詳細な流れと、
実際にどのような手続きや対応をしてきたか、具体的に説明します。
なお、私は成年後見人の申立については、
- 現地(家庭裁判所)と住んでいる場所が離れていること
- 本業の仕事があること(サラリーマン)
なを、現実的な事情から弁護士事務所に申立書の手続きを依頼をしました。
ところで、この時点で気づいたことがあります。
令 和 2⚫️年 (家 ) 第 ⚫️⚫️⚫️⚫️ 号 後 見 開 始 の 審 判 申 立 事 件
姉さん、事件です!
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目次
今回のスケジュール
今回は、下記のスケジュールについて具体的に説明いたします。
2020年10月末 家庭裁判所・申立書受領
2020年11月中旬 家庭裁判所・候補者面談
2020年11月下旬 家庭裁判所より審判書届く
2020年12月末 成年後見人として登記完了・登記事項証明入手
審判の流れ
成年後見人の審判は、家庭裁判所によって行われます。
以下のステップで進められます。
申立書の提出
まず、成年後見人の申立書を家庭裁判所に提出します。
申立書には、以下のことを記載します。
- 本人の基本情報
- 後見人候補者の情報
- 本人の財産状況など
必要な書類を揃え、正確に記載しましょう。
弁護士の指示のもと必要な書類、必要な記載事項について指示を受けて対応しました。
家庭裁判所での面談
申立書が受理されると、家庭裁判所での面談が行われます。
面談では、以下の点について確認が行われます。
- 申立に至った経緯
- 本人の経済状況
- 後見人候補者の適性
この面談では、無理に取り繕う必要はありません。
聞かれたことに対して正直に答えることが大切です。
弁護士同席で対応しました。
必要書類の提出
面談後、さらに詳細な書類を提出することがあります。
例えば、収支に関する詳細な資料、不動産の登記事項証明、銀行口座の情報などです。
これらの書類を提出することで、裁判所が正確に状況を把握できます。
私は特に追加資料はありませんでした。
4. 審判の決定
家庭裁判所での審理が終了すると、成年後見人としての適性が認められた場合、審判が下されます。
ただし、現実的には成年後見人として登記が必要です。
登記事項証明書で、私が成年後見人であるということを証明しないとほとんどの手続きはできません。
登記のプロセス
審判が下された後は、成年後見人としての登記が必要です。
登記は、法務局で行います。
こちらは弁護士の嘱託で対応をいただきました。
登記申請書の作成
審判の決定を受けたら、法務局に登記申請書を提出します。
申請書には、家庭裁判所の審判書や申立書の写しなど、必要な書類を添付します。
登記の実行
法務局での審査を経て、成年後見人としての登記が実行されます。
登記が完了することで、正式に成年後見人としての業務を開始することができます。
初回報告の延長申請
私の場合、初回の後見等事務の報告納期が、仕事の繁忙期・年末年始と重なってしまいました。
そのため、1ヶ月期限を延長するよう家庭裁判所に相談しました。
申立書にて対応し、了承を得ることができました。
困った時は、家庭裁判所に早めに相談することです。
成年後見人の具体的な業務開始
登記が完了すると、いよいよ成年後見人としての具体的な業務が始まります。
以下の業務が待っています。
財産の管理
成年後見人として最初に行うべき重要な業務は、本人の財産を正確に把握し、適切に管理することです。
すべての銀行口座の通帳を記帳し、正確な残高を把握します。
必要に応じて銀行と連絡を取り、事情を説明しておくこと。
今後の入出金などの予定も考えましょう。
日常の支払い
ショートステイや医療費、生活費など、日常の支払いを適切に行います。
支払いが必要なものについては、関係者と連絡を取り合い、事情を説明しながら進めます。
こちらについては、請求書をもらい、費用を支払うという手続きを行いますが、
自分のお金ではありませんので、簡単には進みません。
生活のサポート
成年後見人として、本人の生活を支援するための具体的な業務も多岐にわたります。
定期的に介護施設と連絡を取り、本人の健康状態を把握します。
必要な医療サービスの手配も行います。
介護施設と関係構築しましょう。
定期報告
成年後見人は家庭裁判所に対して定期的に報告を行う義務があります。
その際に、財産目録を作成し、家庭裁判所に提出します。
財産の状況を明確にします。
また、定期的に報告書を作成し、家庭裁判所に提出します。
報告書には、収支の状況や本人の生活状況などを詳しく記載します。
申立・審判・登記完了
成年後見人としての業務は確かに面倒で大変です。
ただし、その前に申立をしないことには先に進みませんよね。
その成年後見人の申立自体が大変なんです。
私は、弁護士事務所に相談をして、スムーズに進めることができました。
まとめ
成年後見人の審判と登記のプロセスは複雑で手間がかかりますが、これを経て正式に成年後見人としての役割を果たすことができます。
慣れるまでは正直大変です。
これから成年後見人として対応を検討される方は、是非このブログを参考にしていただければと思います。
次回は、成年後見人になった後、すぐに対応しなければならないことについて書きます。
ここから、しばらく大変でした。ではまた。