時系列で見る成年後見人の申し立て

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こんにちわ。元成年後見人、くじら99(@9jira99)です。

みなさん、事務手続き好きですか?

くじら99

私は大嫌いです

好きな人はあんまりいませんよね。住民票を取りに市役所に行くのも大嫌いです。

成年後見人としての手続きを進めるためには、申立書の作成と提出が必要です。

この記事では、成年後見人の申立書の対応方法について、具体的な時系列に沿って詳しく解説します。

弁護士に依頼する際のポイント、具体的に調査した内容についてもお話しします。

このブログは成年後見人になった際のリアルな様子をお伝えします。
その大変さや、意外な作業を今後関係するかもしれない方に共有できたらうれしいです。

親御さんと離れて暮らしている方、今後の生活や健康のことが心配だという方も多いはず。
成年後見人制度は、いざという時は助かる制度です。

なぜなら、ご本人の生活を守ったり、大切な財産を守り、必要なお金の支払い・契約を行う事ができるからです。

くじら99

同時に、家庭裁判所の管轄となり、手続きや報告は非常に大変です。

もし先々のことが心配であれば、家族信託という制度についても検討いただくことをお勧めします。

\詳細は下記をご参照ください/

時系列で見る成年後見人手続き

2020年6月 – Aさんが倒れ施設に入る

2020年6月、Aさんが突然倒れ、緊急搬送されました。
その後、Aさんは介護施設に入所することになりました。

Aさんは認知の問題を抱えていました。
すでに周囲の方々・近隣住民にご迷惑をかけている状態でした。

今後のAさんの財産や生活の管理などを、誰かが行わなければならない状況です。

同時に、コロナ禍真っ只中。移動制限もあり、大変な状況でした。

2020年7月 – 社会福祉協議会より成年後見人制度をすすめられる

2020年7月、Aさんの状況を見かねた社会福祉協議会から成年後見人制度を利用することを
すすめられました。

私は、Aさんの財産や生活の管理を適切に行うため、この制度の利用を検討し始めました。

具体的には弁護士事務所に相談し、申立ての手続きのサポートを依頼することにしました。

くじら99

助かりました。

2020年8月 – 親族の同意書、不動産の登記事項証明、銀行口座など財産の調査

8月に、成年後見人申立てに必要な親族の同意書、不動産の登記事項証明書、銀行口座などの財産の調査を行いました。

これらの書類は、成年後見人申立てのために欠かせない重要な資料です。

2020年9月 – 書類を一旦弁護士事務所が預かり作業

9月には、収集したすべての書類を弁護士事務所に預けました。
弁護士事務所は、これらの書類をもとに成年後見人申立ての準備を進めます。

2020年11月中旬 – 裁判所にて申立人の面談

11月中旬、裁判所で申立人として私が面談を受けました。

この面談では、ご本人Aさんの状況や成年後見人の必要性について詳しく説明しました。
裁判所の担当者は、申立書や面談を基にAさんのために成年後見人が必要であるかどうかを判断します。

くじら99

もちろん、私が適切かどうかも判断します。

2020年11月下旬 – 審理開始の連絡

11月下旬には、家庭裁判所から審理開始の連絡が入りました。

ここから、家庭裁判所での正式な審理が進められます。

2020年12月下旬 – 成年後見人として登記完了

12月下旬、ついに成年後見人としての登記が完了しました。

これにより、私は正式にAさんの成年後見人としての業務を開始することができました。

事態の発覚から、成年後見人の登記が完了するまで約半年かかりました。

もちろん、一緒に住まわれている親族の対応であれば期間は短縮されると思います。

私は遠隔地からの成年後見人申し立てを行ったため時間がかかりました。

くじら99

時代はコロナ禍まっただ中

窓口対応などが難しい時期でした。

成年後見人申立の期間の対応

ここまで、読んでいただきまして、どのように感じられましたか?

くじら99

申立ひとつとっても大変な作業です

私自身は、ご本人Aさんと離れた地域で仕事をしています。
さらに、コロナ禍がいよいよ本格化した中で、厳しい移動制限下で対応をしました。

くじら99

仕事的にはタイミングはよかったのかもしれません。

ただし、成年後見人の申立手続きは複雑であり、専門知識が必要です。

くじら99

私は弁護士に依頼することにしました。

弁護士は手続き代理人として、申立書の作成や提出を代行してくれます。

財産の把握が申立のスタート地点となります。

必要書類の調査や今後のスケジュールなど、体系的にアドバイスいただけます。

くじら99

1人では厳しかったので、助かりました。

あくまで弁護士は本件申立の代理という仕事になります。

日常の管理や実務は私自身が行う必要があります。

財産の記載、銀行口座の管理について

成年後見の重要な業務に、被後見人の財産の管理があります。銀行口座の管理が含まれます。

くじら99

具体的には銀行口座の管理です

成年後見人の申立書の項目に、財産の記載があります。

そこには現金や銀行口座・預貯金を記載する欄があります。

Aさんの銀行口座の正確な入金額を把握するために、通帳の整理・確認をしました。
地方銀行のため離れた場所からだと記帳すら難しい状況でした。

正確な財務状況を把握し、申立書に記載をします。

施設入所費用や公共料金などの各種サービスの支払いについて

ショートステイや他のサービスに対する支払いが必要な場合があります。

くじら99

入所に関する費用が必要です。

入所の費用の支払いについて、施設の方にしばらく待っていただくようにお願いしました。

もちろん、成年後見人に正式に選定された後、全ての支払い行います。

くじら99

問題は、電気・ガスなどの公共料金です

電気・ガスなどの公共サービスへの連絡は、コールセンターへお電話しました。

くじら99

電話つながるまで時間がかかります。

電話がつながるのに5分から10分くらいかかりました。

くじら99

適切な窓口が見つからないとたらい回しです。

認知の問題を抱えた高齢者の案件が増えてくるはずなので、この連絡先については改善してくれることを祈るばかりです。

↓その時の詳細は、こちらの記事まで↓

辛抱強い対応求められます。

まとめ

成年後見人の申立手続きを進めるためには、弁護士に依頼することで手続きがスムーズに進みます。

しかし、弁護士はあくまで申立の代理人としての役割を果たすだけです。
その後の日常の管理や実務は成年後見人自身が行う必要があります。

銀行口座の管理や支払いの一時保留など、現実に迫っている支払いの対応が最初の難関です。

次回は、成年後見人の申立書を提出後、裁判所での面接について私が経験したことをお話しします。

くじら99

ではまた。

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