こんにちわ。成年後見人経験者、くじら99(@9jira99)です。
さて、成年後見人になりお金の管理、不動産売買など財産に関わるお仕事の話をしてきました。
今回は、ご本人Aさんの生活に関するお話です。
この時点までは、ショートステイから有料老人ホームに移って生活をしていました。
その時の話はこちらまで。
しかし、有料老人ホームは比較的高額になるため、早い段階で特別養護老人ホームに移動できるよう希望していました。
成年後見人として、特別養護老人ホームへの入所手続きは非常に重要な業務です。
この記事では、特別養護老人ホームへの入所連絡から契約手続き、コロナ禍での対応までの具体的な流れを詳しくご紹介します。
今回は、ショートステイ・有料老人ホームにお世話になった施設の延長で、グループの特別養護老人ホームに入所する話です。事実上、選択の余地はありませんでした。
選択肢は多い方がいいですよね。
今は、ネットでよりよい選択肢を探せる時代です。
でも1番重要なのは、信用できるか・信頼できるかです。
目次
特別養護老人ホームへの入所連絡
特別養護老人ホーム(特養)への入所が可能になったという連絡が来ました。
この時点で、Aさんの要介護度は3になっていました。
特養への入所は要介護度3以上が基本的な条件となっており、この条件を満たしていることで入所が可能となります。
契約手続きの詳細
契約書類の確認と署名
入所の連絡を受けた後、特養との契約手続きが始まります。
契約書類には、施設の利用規約や費用の詳細が記載されています。
これらの書類をしっかりと確認し、必要な署名を行います。
前にもお伝えしましたが、またハンコを使いました。
個人のものと分けて、対応することをお勧めします。今ではネットで買える時代です。
「この記事は、プロモーションを含みます。」
成年後見人としての責任
特養への入所は、生活を全面的にサポートしてもらう施設へ入所となります。
ようやく、ご本人Aさんにとって安定した生活が送れることになり安心感はありました。
この契約手続きは、単なる書類の署名ではなく、後見人の命を預かる重要な責任を伴います。
延命措置に関する決定
契約書類の中には、延命措置に関する項目も含まれています。
被後見人の意向や家族の希望を十分に考慮し、延命措置についての決定を行います。
この決定は非常に重いものであり、慎重な判断が求められます。
この署名については、なかなか厳しい判断・重みがありました。
人生で初めてのことになります
担当者の変更とその影響
新担当者の引継ぎ
ショートステイから有料老人ホームに入所の段階で、担当者が変わりました。
前回の担当者は、入所までの色々な事情を理解されていました。
大変助かりました
もちろん、引き継ぎをしてもらいましたが、今回特別養護老人ホームという大きい施設に変わります。
新担当者は、忙しそうです。
この辺の温度感の変化も、対応してみないとわからないことでした。
預かり金の管理方法
被後見人の預かり金は、特養の担当者が管理することになります。
預かり金の管理方法や使用状況について、定期的に確認し、適切に管理されていることを確認します。
実際に、今回日常的に購入するものは多くはありませんでした。
2万円ほどの預かり金から、日用品を支出してもらいながら
不足したら連絡をして追加する形式を取りました。
インシデント対応の流れ
特養での生活中にインシデント(事故や問題)が発生した場合の対応についても確認します。
インシデントが発生した際には、迅速に報告を受け、適切な対応を行います。
コロナ禍での特別な対応
訪問制限とその対応策
コロナ禍においては、特養への訪問が制限されることがありました。
訪問が制限される場合でも、被後見人の状況を確認します。
定期的に施設側から連絡、手紙などをもらいました
コロナワクチン接種の同意手続き
コロナ禍での入所でしたので、コロナワクチン接種についての同意手続きを何回かしました。
自治体から、転送されてきたワクチンの接種チケットを施設に送り対応してもらいました。
医療施設の対応
医療費の一括管理
特養への入所に伴い、医療費の支払いに変化がありました。
ショートステイの際は、医療行為があった場合は近隣の医療機関で診察などを受け、支払いは請求書をもらい、振り込んでいました。
今回、特養になり医療についても、引落できることになり少し手間が省けました。
医療施設との契約内容
特養と提携している医療施設との契約内容も確認します。
医療施設との連携を密にし、被後見人の健康管理を適切に行います。
入所に関する個別費用の管理
日常生活にかかる費用
特養への入所に伴い、日常生活にかかる個別費用も発生します。
これらの費用について、詳細を確認し、適切に管理します。
追加費用の確認と管理方法
特養では、基本的な利用料金以外にも追加費用が発生することがあります。
追加費用についても詳細を確認し、計画的に管理します。
特殊な案件では、車椅子のサイズが合わないため買うか、特殊なサイズのクッションで
対応を求められました。
もちろん、クッション一択。(値段が全然違います)
というわけで、個別対応品は別で請求をされます。
事故・トラブル対応と施設との付き合い方
事故・トラブルも含めて介護施設にお願いするしかないため、施設とうまく付き合う必要があります。
施設との良好な関係を築くことで、被後見人の生活がより快適になります。
事故・トラブル対応のポイント
特別養護老人ホームでご本人Aさんの介助の時(歯磨き)、転倒する事案がありました。
その件で、施設より謝罪と状況について報告がありました。
- 迅速な対応
事故・ トラブルが発生した際には、迅速に対応し、適切な解決策を見つけることが重要です。 - コミュニケーションの確保
施設とのコミュニケーションを密にし、情報共有を徹底することで、トラブルを未然に防ぐことができます。 - エビデンスの確保
すべての対応について記録を残し、エビデンスを確保することで、透明性を保ちます。
私からは、インシデントの報告書を求めました。 - 家庭裁判所へ報告
念の為、状況は上申しておきました。
事故やトラブルは、どうしてもあるものです。
その後、再発防止策を共有することで注意喚起になります。
ご家族の場合でもなるべく感情的にならずに対応をおすすめします。
まとめ
特別養護老人ホームへの入所手続きは、ご本人Aさんにとっても生活について大きなポイントになります。
契約はもちろん、その後も継続してやり取りが続きますので、丁寧に行う必要があります。
あとは、担当者次第ですね。
ここは、多少相性や運があるかもしれません。
後悔しない施設選びをしたいものです。みなさん、誰しもが初めての経験。
プロに相談の上、納得のできる施設選びをしてみてください。
次回は、成年後見人報酬についてお話しようと思います。
ではまた。