こんにちわ。成年後見人経験者、くじら99(@9jira99)です。
さて、皆さんは家を売買をしたことがありますか?
普通は、不動産の仕事でもない限り買うことは経験しても売ることはあまりないですよね。
成年後見人としての業務は多岐にわたりますが、その中でも不動産の売買の手続きは大変なお仕事でした。
ご本人Aさんの実家の売却に関するエピソードを通じて、不動産売買手続きについて詳しくお話しします。
離れて暮らしている両親、元気な親御さんがいるのであれば、家族信託という制度についても検討する必要があります。成年後見人になる、依頼するのは、その後の最終的な手段です。
詳細は、下記の記事よりご確認ください。
目次
家探しで見つけた手紙
成年後見人のお仕事の際、ご本人Aさんの家を整理していると一通の手紙が見つかりました。
その手紙には、Aさんが実家を売りに出していたこと・不動産の売却先が決まったという内容が記されていました。(差出人は、不動産会社でした)
これには、驚きました。
不動産屋への連絡
手紙の内容を確認した私は、すぐに宛先の不動産会社に連絡を取りました。
ご本人Aさん自身はすでに諸事情で施設に入所していることをお伝えし、対応については家庭裁判所に相談することにしました。
こちらの対応については結論、対応について猶予してもらった形になります。
ところで扱いに困る不動産はありますか?
例えば、事故物件や長期空き家とか。
困った不動産については、先に問い合わせておくことも重要ですよ。
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家庭裁判所への相談
裁判所からは、成年後見人になれば不動産の売却手続きを進めることが可能であるとのアドバイスを受けました。
※住んでいた家の売却には相応の理由が必要、実家などの空き家状態の場合は売却は後見人の判断になるとのこと。
上申書の提出
成年後見人として登記が完了後、初回の事務等報告書など一通り済ませた後、
不動産の売却対応を進めることにしました。
家庭裁判所側は、成年後見人の判断とのことですが、念の為上申書を提出しておくことにしました。
契約等対応が必要な際は都度上申書を提出します。
上申書には、以下の内容を簡潔記載しました。
- ご本人Aさんの現状や経緯
- 認知症の進行状況や、家の売却を数年前からすすめていたこと。
- 実家の状況
- 実家が空き家であること、不動産売却の必要性について記述しました。
- 売却先の情報
- 既に決まっている売却先の情報や、売却条件についても記載しました。
売却手続きの開始
裁判所へ上申書提出後、具体的な売却手続きを開始しました。
以下はその手順です。
不動産会社との連絡
まず、不動産会社と連絡を取り、売却手続きを進めるための詳細を確認しました。
売却契約の内容や条件、必要な書類について打ち合わせを行いました。
特に、費用面です。
実際の売却額からは、各種手数料が引かれ実際に取得する金額に変更があります。
そのため、最終的な入金額について、話し合い・確認をしました。
必要書類の準備
売却手続きに必要な書類を準備しました。主な書類は以下の通りです。
- 審判書・登記事項証明書
- 成年後見人としての権限を証明するための書類です。
- 成年後見人としての権限を証明するための書類です。
- 不動産登記簿謄本
- 売却する不動産の詳細情報が記載されています。
- 売却する不動産の詳細情報が記載されています。
- 売買契約書
- 売却条件や価格、引渡し日などを記載した契約書です。
不備の書類などは不動産会社に対応をお願いしました。(費用は発生する・最終的に精算)
売買契約の締結
準備が整ったら、売買契約の締結です。
契約内容を確認し、双方の同意のもとで契約が成立します。
※この内容は次回のブログで説明します。
登記手続き
売却契約が成立したら、不動産の名義変更手続きを行います。
新しい所有者の情報を不動産登記簿に記載し、登記を完了させます。
※こちらは不動産会社のお仕事です。
売却代金の受領
手続きの注意点とポイント
不動産売買手続きには多くの注意点とポイントがあります。以下にその一部を紹介します。
1. 事前の確認と準備
不動産売却を進める前に、家庭裁判所に状況を相談することが重要です。
上申書を提出し、必要な事柄を事前に準備しておくことで、スムーズに手続きを進めることができます。
2. 専門家のサポート
不動産売買は専門的な知識が必要です。
不動産会社や司法書士のサポートを受けることが必要です。
今回は、現在対応している不動産会社にお願いをすることになりました。
3. 正確な情報提供
不動産の状態や売却条件について、トラブルを避けなければいけません。
特に今回はあくまでご本人Aさんの家です。
より慎重に進める必要がありました。
今回、空き家の詳細な情報については、すでに不動産会社が理解をされていました。
話は比較的スムーズに対応できました。
まとめ
作業は専門家にお願いしますが、最終的な手続き・調整は成年後見人の仕事になります。
今回、ご本人Aさんの実家の売却をするという、自分でも行ったことないことを
急遽経験することになりました。
そこで、まだ想定していないことが起きてしまいます。
そんなことにならないよう、不動産売却については信頼のおける会社に相談するのが一番です。
今回はすでに決まっていた地元不動産会社です。
しかし、アフターサポートはゼロに等しい状態。
その後に起きる事案について、詳細な説明はなく本困りました。
このブログを読んでいただいてる方で、不動産売却をお考えの方。
絶対、大手の信用のあるところに相談した方がいいです。家から近いからではダメですよ。
下記の記事で、その理由を書いてあります。是非、ご確認を
次回は、不動産売却後に起こった事項について、ご説明します。
想像していない事態が起きました。対応はまだまだ続きます。
ではまた。