こんにちわ、成年後見人経験者くじら99(@9jira99)です。
家族で親の将来や生活について話し合うことは、非常に大切なことです。
親が高齢になり、介護や生活費、医療費などを見据えて計画を立てる際、借金問題が発覚することがあります。
実際に、親の借金や過払金の存在を初めて知るのは、家族との話し合いの場というケースが多いのです。
このような問題が浮上したとき、どう対処すればよいのでしょうか?
今回は、家族間での話し合いで発覚した借金問題を解決するための具体的な方法について解説します。
親の借金問題への向き合い方
私は、成年後見人としての今までの経験をこのブログでお伝えしてきました。
今回の被後見人の方は、一定の財産のある方であり、その財産を使って、老人ホームの支払いや医療を行いました。
また、一定の財産があるため、その管理業務が必要でした。
同時に今後のことを考えて、早めに家族信託制度の提案をさせていただきました。
いずれにせよ、比較的財産に余裕のある方の対応だったと思います。
しかし、すべての方がこのような状態ではないと思います。
特に、不動産など多くの資産を持ちつつも、いわゆる現金財産が乏しい状態 というのは往々にして考えられます。
さらに、そこから親が借金をしてしまっているケースが考えられます。
今回は、資産はあるが借金があるという状態に苦しんでいる親について、解決策をご提示したいと思います。
親の借金問題が発覚したら
まず大切なのは、慌てず冷静に対応すること。
親の借金額や借入先、返済状況など、全体像を把握することが最優先です。
- 借金の総額を確認する
まずは、親の借金の総額を確認しましょう。
銀行、消費者金融、クレジットカードなど、どこからいくら借りているのかを正確に知ることが重要です。書類や通帳を確認し、すべての借金をリストアップします。 - 借金の返済状況を把握する
次に、返済状況も確認しましょう。
返済が滞っている場合や、利息が膨らんでいる場合もあるため、親が抱えている負担がどれほど大きいのかを理解することが大切です。
過払金が発生しているかを調べる
過去に消費者金融やクレジットカード会社から借り入れをしていた場合、過払金が発生している可能性があります。
過払金とは、法律で定められた上限金利を超えた利息を払いすぎているお金のことです。
- 過払金の対象期間を確認
過払金は、利息制限法の改正により、2007年以前に高金利で借りていた場合に発生することが多いです。
親が長年にわたって返済を続けていた場合、過払金がある可能性が高いので、消費者金融などからの借入期間を確認しましょう。 - 過払金の返還請求を検討する
過払金が発生している場合、専門家に依頼して返還請求を行うことで、支払ったお金が戻ってくる可能性があります。
この過払金で、親の借金を一部または全額返済できることもあります。
借金問題を解決するための選択肢
借金問題に直面したとき、いくつかの解決策があります。どの方法が最適かは、親の借金状況や返済能力に応じて選ぶ必要があります。
- 任意整理
任意整理は、弁護士や司法書士が債権者(借入先)と交渉して、返済額や利息を減らす手続きです。利息をカットして、元金だけを分割で返済することで、月々の負担を軽減することが可能です。 - 自己破産
借金の総額が大きく、返済が不可能な場合には、自己破産という選択肢もあります。
自己破産を申請し、裁判所が認めた場合、借金が免除されるため、これ以上の返済をしなくても済むようになります。
ただし、自己破産には一定のデメリットもあるため、慎重な検討が必要です。 - 過払金返還請求
先に述べた過払金が発生している場合、これを返還請求することで、借金の減額や完済が見込めます。専門家に依頼し、早めに請求手続きを行いましょう。
専門家に相談するのが一番の解決策
親の借金問題は、家族だけで解決しようとすると、複雑な手続きや法律問題に直面することがあります。
そこで、専門家に相談することが最も効率的で確実な方法です。弁護士や司法書士に依頼することで、借金問題に対する適切なアドバイスや手続きをサポートしてもらえます。
特に、借金問題を専門に扱う事務所に相談することで、親の負担を軽減し、家族全員が安心できる解決策を見つけられるでしょう。
例えば、アース司法書士事務所では、借金問題や過払金請求に関する相談を受け付けています。
専門家が親身になって対応し、最適な解決方法を提案してくれるので、まずは無料相談を利用してみることをお勧めします。
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まとめ
家族での話し合いの中で発覚する親の借金問題は、誰にとっても心配なことです。
何よりも、専門家に相談することで安心して手続きを進めることができます。ぜひ、借金問題に悩んでいる方は、早めの対策を心掛けてください。
ではまた。