介護施設の選び方、付き合い方:成年後見人のリアル

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こんにちわ、成年後見人経験者くじら99(@9jira99)です。

成年後見人として活動する中で、介護施設とのやりとりは避けて通れない重要な課題です。

適切な付き合い方や手続き、トラブルの回避方法を知ることで、被後見人に最適なケアを提供し、スムーズな施設利用を実現することができます。

今回は、介護施設の選び方や関係構築や各種手続きのポイントについて詳しく解説します。

成年後見人と介護施設の基本的な付き合い方

介護施設との円滑な付き合い方を知ることは非常に重要です。

介護施設との初めてのコンタクト

介護施設をいかにして知るか。

・チラシ、CM
・インターネット等情報
・紹介

などが、主なコンタクト方法になると思います。

ただし、現実的には特別養護老人ホームを筆頭に入所することが難しい可能性があります。

理由は、定員の問題と順番待ちの問題です。

地域等により状況は違いますが、現状介護施設を選んで入所できるだけでも幸運な方だと思います。
そのため、情報収集をなるべく効率的に行う必要があります。

施設担当者との関係構築のポイント

施設担当者とは定期的に連絡を取り合い、被後見人の状況を把握することが大切です。
施設での生活や健康状態について詳細な情報を共有し、適切なケアが行われているかを確認します。

施設計画書の重要性と作成方法

施設計画書は、被後見人のケアプランを詳細に記載する重要な書類です。
適切な施設計画書を作成し、定期的に見直すことで、被後見人の生活の質を向上させることができます。

施設計画書とは何か?

施設計画書は、介護施設が提供するサービス内容やケアの目標、具体的なケア方法などを記載した文書です。

これにより、介護スタッフ全員が共通の目標を持ち、統一したケアを提供することができます。

施設計画書の作成と定期的な見直し

施設計画書は、初回入所時に作成し、その後も定期的に見直しを行います。
被後見人の健康状態や生活環境の変化に応じて、計画を更新することが必要です。

この計画書について、内容をきちんと理解した上で必要であれば質問などをしましょう。

施設担当者とのコミュニケーション強化

施設担当者との密なコミュニケーションを通じて、被後見人の状況を把握し、必要な対応を迅速に行います。

要介護度の区分変更の手続きと注意点

要介護度の区分変更が必要な場合、その手続きと注意点を把握しておくことが重要です。

要介護度の区分変更が必要なケース

要介護度の区分変更は、被後見人の健康状態が変化し、現在の介護度では適切なケアが提供できない場合に行います。

例えば、症状の悪化や改善により、より重度のケアが必要になる場合です。

私の例で言えば、入所してしばらくしてから要介護度を上げたい趣旨の連絡がありました。
施設側で手続きを取り、要介護度の審査を受けて変更しました。

区分変更の手続きと必要書類

区分変更の手続きには、医師の診断書や介護サービス計画書の見直しが必要です。

家庭裁判所への報告も忘れずに行いましょう。

有料老人ホームから特別養護老人ホームへの移行手続き

有料老人ホームから特別養護老人ホームへ移行する際の手続きについて説明します。

有料老人ホームと特別養護老人ホームの違い

有料老人ホームは、自費で利用する介護施設で、サービス内容が充実しています。
一方、特別養護老人ホームは、介護保険を利用して低費用で利用できる公的施設です。

私の場合、有料老人ホームと特別養護老人ホームは同じグループにありました。

そのような施設でれば、申し送りも安心です。
施設移行が想定される場合は、同グループに特養があるか否かも、チェックポイントになります。

インフルエンザ・コロナワクチン接種の対応

インフルエンザやコロナワクチンの接種は、高齢者の健康維持に欠かせない重要な対応です。

ワクチン接種のスケジュール管理

ワクチン接種は、定期的に行う必要があります。施設のスケジュールと被後見人の体調を考慮して、適切なタイミングで接種を受けさせましょう。

通常、自治体からワクチンのチケットが届きます。

介護施設とのトラブルを避けるための心構え

介護施設とのトラブルを避けるための心構えと具体的な対策を紹介します。

トラブル予防のためのコミュニケーション方法

定期的なミーティングや連絡を通じて、施設スタッフとの良好な関係を築きます。
問題が発生した場合は、冷静に対処し、解決策を模索します。

問題発生時の対応策

問題が発生した場合は、まずは施設担当者と話し合い、解決策を見つけます。必要に応じて、第三者の専門家に相談することも検討します。

私の場合は、ご本人Aさんの転倒事故が発生しました。
トラブルが起きた場合は、事故の報告書を求め再発防止など、
今後の対応への注意をメインにすすめることをおすすめします。

介護施設との定期的なミーティングの重要性

介護施設との定期的なミーティングは、被後見人のケアの質を向上させるために重要です。

定期ミーティングの内容と目的

定期ミーティングでは、被後見人の状況やケアプランの見直し、施設内での生活状況について話し合います。これにより、必要な対応を迅速に行うことができます。

施設スタッフとの協力体制の構築

施設スタッフとの協力体制を構築し、共通の目標に向かって連携を図ります。これにより、被後見人にとって最適なケアを提供することができます。

施設移行時の財産管理と報告義務

施設移行時には、財産管理と報告義務が発生します。

施設移行に伴う費用管理

施設移行に伴う費用を適切に管理し、必要な支払いを迅速に行います。
また、費用の詳細を記録し、家庭裁判所への報告を忘れずに行います。

財産報告書の作成と提出方法

財産報告書を作成し、被後見人の財産状況を正確に記録します。
報告書は家庭裁判所に提出し、透明性を確保します。

まとめ:成年後見人として介護施設と円滑に連携するために

成年後見人として、介護施設との良好な関係を築くことは、被後見人の生活の質を向上させるために欠かせません。

適切なコミュニケーションと定期的なミーティングを通じて、施設との連携を強化しましょう。

同時に、施設・担当者とのフィーリングも大事です。

そのため、最初の施設選びでは安易に考えずに選択の幅を持っていたいものです。実際に、選ぶまで時間がないことも多いため、便利なサイトを利用して選択肢を広げてみてください。

今後も成年後見人のリアルをお伝えします。お楽しみに。

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