こんにちわ。成年後見人経験者、くじら99(@9jira99)です。
成年後見人に選任されて、色々な対応をしてきました。
銀行口座の解約・成年後見支援預金作成・介護施設とのやり取り云々。。。
実際対応内容は、その置かれた状況変わります。
ケースバイケースといったところです。
私であれば、施設の入所は強制的だったり、放置車両の処分や不動産売買をしたり。
通常であれば、ここまでの作業はないかもしれません。(ないに越したことないです。)
1年に1回必ず定期報告をします。
超重要です!
今回は、定期報告の基本から必要な手続き、注意点について詳しく解説します。
目次
定期報告の基本
定期報告の時期
成年後見人が初めての等事務報告を行うのは、成年後見人選任から1年後が基本です。
それ以降、定期的に報告を行う必要があります。
報告の頻度は家庭裁判所によって異なる場合がありますが、一般的には1年に1回です。
報告時期の変更
もし、報告の時期を変えたい場合は、家庭裁判所に上申し、一旦財産に関する報告を行った上で変更が可能です。
※私は、年末が定期報告の時期になりましたが、繁忙期だったのでGW明けに変更してもらいました。
定期報告のために必要なこと
領収書の保管と整理
すべての支出に関する領収書を保管しておきましょう。
また、領収書は種類ごとに分けて保管しておくと便利です。
例えば、電気代、水道代、医療費など、カテゴリーごとに整理しておくと報告時にスムーズです。
定期報告を作成するときに、必ず通帳コピーをとります。
その際に、記帳内容とリンクさせるために、コピーしやすく管理しましょう。
通帳の記帳
特に、毎月記帳する習慣をつけることで、収支の把握がしやすくなります。
実際に、毎月の支払いを管理する生活で使用する方の口座は頻繁に記帳します。
年金の入金なども、確認しましょう。
半年に一回、成年後見支援預金から一定額振込もしていましたので、この点も合わせて確認します。
都銀や信用金庫であれば、他の支店でもATMで記帳が可能です。
遠方でも対応できました!
信用金庫は成年後見支援預金に対する理解が深いので、個人的にはおすすめです。
※信用金庫は、違う信用金庫でもATMで記帳や振込が可能です。
通帳の記帳ができるのが助かりました。
収支の把握
定期報告では、収支を詳細に報告する必要があります。
生活費や固定費、収入についての目処を立てておきましょう。
収入源としては、年金が主な場合が多いですが、不動産からの家賃収入や株式利益などもあります。
体調の変化の報告
被後見人の体調に変化があった場合は、定期報告時に必ず記載します。
これにより、家庭裁判所が被後見人の健康状態を把握し、必要な対応を行うことができます。
家庭裁判所への相談と報告のコツ
事件番号の管理
家庭裁判所に相談する際、定期報告やその他の手続きで何度も事件番号を伝えることになります。
この番号を覚えておくとスムーズに進められます。
担当官の変更
担当官は1年ごとに変更されることが多いです。
新しい担当官にスムーズに引き継ぎができるよう、定期的な報告内容を整理しておきましょう。
報酬付与申立ての同時提出
報酬付与申立書と報酬付与申立事情説明書を準備し、収支報告書と一緒に提出します。
報酬付与の申立詳細については、こちらのブログを確認ください。
具体的な定期報告手順
後見事務報告書(継続)の利用
各フォーマットは、管轄の裁判所ホームページからダウンロードしてご利用ください。
エクセルとワードがあります。
収支補助シートの活用
毎月の収入・支出を管理するために、収支補助シートを利用します。
このシートに月ごとの収入と支出を詳細に記録しておけば、定期報告時に楽にまとめられます。
領収書と通帳の突合
交通費や事務用品などの費用を精算する際には、通帳のコピーに内訳や番号を記載して、突合できるようにします。
通帳コピーと領収書コピーも番号などでわかるようにすると親切です。
※なお、この作業は結構根気のいる作業となります。
すごい面倒臭いですが
書類の提出
すべての書類を揃えたら、家庭裁判所に提出します。
私はレターパックで送りました!
提出後、問題なければレスポンスはないので、書類が届いているかの確認も兼ねてのためです。
まとめ
成年後見人としての定期報告は、被後見人の財産管理や健康状態を適切に報告するために非常に重要です。
領収書の保管と整理、通帳の記帳、収支の把握、体調の変化の報告など、必要な手続きをしっかりと行いましょう。
また、家庭裁判所への報告時期・領収書や支払いの証拠の管理も注意が必要です。
日常管理方法については、面倒のように思いますが、慣れてしまえば自分の生活のリズムに入れることができます。
イレギュラーな対応の方が、よほど大変です。
不動産売却などがあると、その後、ご本人さんの代わりに確定申告をするわ、要介護度変更があるわ、想定していないことが出てきました。
詳細は、こちらの記事をご覧ください。
ご本人Aさんの体調も、徐々に悪くなってき増田。
今後、介護施設とのやりとりも、頻繁になっていきます。だんだんと、緊張感は増してきます。
次回のブログも、是非ご覧ください。
ではまた。