こんにちわ。成年後見人経験者、くじら99(@9jira99)です。
さて、いろいろありましたがようやく成年後見人として審判・登記されました。
めでたし、めでたし。じゃなかった。
ここからが、本番です。
成年後見人にこれからなろうという方は、ここまでのやりとりで面倒と感じたのではないでしょうか?
手続きについては、私は弁護士のサポートをもらい、順調に済んだ方だと思います。
今回は、成年後見人の事務仕事として最初の報告業務です。
最初は、業務の理解が足りていないので、かなり苦労しました。
特に、銀行口座の管理や不動産の把握に関する手続きは非常に煩雑です。
銀行口座・郵便貯金について、複数ある場合がほとんどだと思います。
見つかった口座について、今回はより正確に把握して報告しなければなりません。
その中でも、ゆうちょ銀行の定期預金に関する手続きの苦闘についてお話しします。
目次
初回の後見等事務報告に向けた準備
初回の後見等事務報告を行うためには、現時点での正確な財産状況を把握する必要があります。
11月末時点での金額を確認するために、ゆうちょ銀行の定期預金について「元利金額明細書(内訳書)」という書類を発行してもらうことが必要でした。
しかし、この手続きには多くの困難が伴いました。
ゆうちょ銀行での手続き
ゆうちょ銀行に確認したところ、「元利金額明細書(内訳書)」を発行するためには通帳が必要とのことでした。
しかし、通帳は見つけることができませんでした。
そのため、郵便局で成年後見人として同口座の再設定を行う必要がありました。
手続きに必要なもの
手続きを行うためには、以下の書類や道具が必要です。
- 審判書・登記事項証明書
- 成年後見人であることを証明するための書類です。
- ハガキ
- 通知書などの確認書類として必要です。
- 成年後見人の身分証(免許証)
- 本人確認のために必要です。
- 成年後見人の印鑑
- 代理人印としてゆうちょ銀行に登録するために使用します。
- 通帳発行料
- 新しい通帳を発行するための手数料です。※最新の金額を確認してください。
- 新しい通帳を発行するための手数料です。※最新の金額を確認してください。
残念ながら、成年後見人業務ではハンコがまだまだ必要です。
書類など、あちらこちらでハンコが必要です。
自分で使用するハンコと分けて管理することをお勧めします。
今ならネットですぐ買えますので。ネットのハンコ屋さんは安くて早いです。
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手続きの流れ
- 郵便局での再設定
まず、郵便局に行き、後見人としての口座再設定を行います。
これには、上記の書類と道具がすべて必要です。 - 通帳の受け取り
手続き完了後、約1週間から10日程度で、新しい通帳が成年後見人の自宅に届きました。 - 再度ゆうちょ銀行へ
通帳が届いたら、再度ゆうちょ銀行に足を運び、「元利金額明細書(内訳書)」を発行してもらいます。
苦労と対策
この手続きは非常に手間がかかりました。
何度も郵便局やゆうちょ銀行に足を運ぶ必要がありました。
※手続きの意味を理解するのも時間がかかりました。
また、各種書類を揃えるための時間と労力も大きな負担でした。
初めての手続きでは不安や戸惑いも多く、スムーズに進めることができないこともありました。
毎回違う郵便局に行くと、同じような説明を何回もしなければなりません。
できれば、大きすぎない特定郵便局で相談できるとよいです。
不動産の把握や負債の確認
銀行口座の管理だけでなく、不動産の把握や負債の確認も重要な業務です。
住んでる家と実家(空き家)の二つありました。
不動産の把握
Aさんが所有する不動産の情報を把握するために、不動産登記事項証明書を取得しました。
不動産の所在地や評価額、所有者情報などを確認し、適切な管理を行います。
都度、登記事項証明書や本人確認書類が必要です。
コピーを多めに準備しましょう。
負債の確認
負債があるかどうかを確認することも重要です。
負債がある場合、その返済計画を立てる必要があります。
クレジットカードの利用明細やローン契約書などを確認し、必要な手続きを行います。
大きな負債はなく助かりました。
ご本人の収入
こちらについては、お仕事をされている方、年金だけの方で対応が変わると思います。
また、不動産収入などがある場合も内容が変わります。
今回の場合は、年金の収入だけということがわかっていましたので、
年金の通知書類と振り込まれている年金の金額を確認して記載しました。
ご本人の生活費
こちらは、生活にかかる費用を記載します。
・現時点では、電気・ガスなど家の請求について記載しました。
・また、介護施設の入所に関する費用なども、施設に月額を確認して記載しました。
・その結果、黒字になるか、赤字になるか、その差額はいくらになるかなど記載をしました。
年金収入の方は、赤字になる場合が多いと思います。
赤字だからダメというのではなく、事実を書くことが大事です。
書類の記載について
こちら、紙に直接書いて対応するのは、大変です。
各裁判所のホームページに、PDF・エクセル等ダウンロードできる資料があります。
エクセル形式でダウンロードして記載することをお勧めいたします。
また、日々の支払いを記載する補助シートもあるので活用ください。
まとめ
成年後見人としての初回の後見等事務報告は、多くの手続きと確認作業を伴います。
私の場合、ゆうちょ銀行での手続きが山でした。
非常に面倒でした。
郵便局に、何度も足を運ぶ必要がありました。
初回の後見等事務報告のお金の記載は、今後の書類のベースになります。
次回は、成年後見人としての具体的な日常業務や、実際に直面した課題について詳しく紹介します。
ぜひご覧ください。